人生100年時代ブログ

2020.09.24

症状から病気を考える⑧~めまい~

めまいのイメージ

●めまいがする

脳が原因の危険なめまいに注意

めまいは様々な要因で起こることがある、ごく一般的な症状ですが、大事なことは危険なめまいとそれ以外があり、自分が起こしているめまいにどのような可能性があるかを知っておくことです。

英語ではめまいにDizziness、Vertigoという2つの言葉が充てられており、前者はくらっとくるめまい、後者は天井がぐるぐる回るようなめまいを指します。日本語ではどちらも同じ言葉で表現していますが、大きく分けるとこの2種類になるのは英語同様です。

このうち、それほど頻度は高くはありませんが、危険な病気の可能性があるのは後者の天井がぐるぐる回るようなめまい(回転性めまい)です。特に注意したいのはめまいと同時に吐き気、嘔吐を伴うような場合で、人によっては頭痛を伴うこともあります。血圧が高いのも特徴で、こうした場合には脳梗塞など、脳に異常があることが考えられ、そのまま放置しておくと死に至る危険もあります。

脳に問題のあるめまいの場合、本人はもちろん、周辺から見ても普通ではありません。たとえば小脳や脳幹で脳梗塞や脳出血が起きるとまっすぐに立つことすらできない状態に陥ることがあります。

人間は耳の三半規管や耳石器、眼、筋肉の収縮による身体の傾きといった3つの情報から身体の平衡感覚を保っているのですが、その情報をまとめて身体をコントロールしているのが小脳、脳幹といった臓器。その臓器で障害が起きると平衡感覚が乱れ、自分や周囲が揺れているように感じるのです。

それ以外にも首の痛み、片側の手足が動きにくい、半身の感覚がおかしい、モノが二重に見える、ろれつが回らない、意識が朦朧とするなどの症状がある場合には脳に問題が生じている可能性がありますから、すぐに受診することが大事です。めまいの程度が強い、長時間続くケースは小脳梗塞で見られ、強い吐き気、嘔吐を伴います。こうした場合には救急車の利用もあり得ます。

耳の不調が原因ということも

同じ回転性のめまいで多くの場合疑われるのは耳の不調です。耳は聴覚を司る臓器ですが、もうひとつ、身体の平衡感覚という重要な役割も担っています。そのため、耳に不調が起こるとめまいを生じることがあるのです。

具体的に想定される病気としては突発性難聴や良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎、内耳炎などが挙げられます。このうち、突発性難聴やメニエール病、内耳炎ではめまいに加え、耳鳴りや耳がつまったような感じがする、音が聞こえにくくなる難聴などの症状を伴うことが多いので、耳に症状が出たら、まずは耳鼻科を訪ねるようにしてください。

ご相談のある方、まずはご予約下さい。 03-3572-100

目や首の異常が引き金になることも

耳に比べると頻度としては少なくなりますが、目の異常によるめまいもあります。多くの場合は左右の視力が大きく異なる場合に発生するとされており、眼鏡が合わなくなったために起こることもあるのだとか。眼鏡は一度作るとそのまま使い続けることが多いようですが、めまいを感じたり、これまでよりも肩こりなどを感じたりする場合には眼鏡や視力の検査が必要でしょう。

同様に首の異常もめまいの要因となります。左右のどちらかの側がより緊張しているような場合、首のコリが酷い場合などに起きるとされており、頭痛や頭を重く感じるようなこともあります。緊張、コリ以外では首の骨の異常ということもあるので、なんらかの首の症状があるようなら整形外科の受診を検討したいところです。

疲れ、ストレスに精神障害も原因に

疲れやストレス、睡眠不足などの日常的な要因もめまいのきっかけになります。それが長期に渡って蓄積されてくるとめまいに加え、気持ちの落ち込み、意欲の低下などといった精神的な症状を伴ってくることもあります。その場合にはめまいが気になる症状だとしても、精神科、心療内科などを受診したほうが良いでしょう。

特に注意したいのは仮面うつ病です。うつ病では上記のような精神的な症状以外に、頭痛、頭重感、耳鳴り、肩こり、息苦しさ、食欲不振、不眠などといった身体症状を伴います。仮面うつ病では身体症状のほうが強く出ることが多く、そのため、うつ病だと気づかず、耳鼻科や内科等を受診。投薬を受けても改善しないことがあります。精神疾患によるめまいの場合には精神科で抗不安薬、抗うつ薬を服用することでめまいなどの身体症状が改善されることがあります。身体症状だけではなく、自分の心の在り方も合わせて考えて受信を考えてみることが大事というわけです。

それ以外にはパニック症、過換気症候群、不安などもめまいを引き起こす要因と言われています。

女性には特有のめまいも

統計として明確なものがあるわけではありませんが、一般的にめまいは女性のほうが多い傾向にあると言われています。子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患で生理時の出血が多くなる過多月経が生じると、それによって起きる貧血に伴ってめまいが起こることがあるからです。妊娠中や更年期といった時期に起こることも多く、特に更年期症状ではめまい、のぼせはよくある症状のひとつ。逆に男性特有のめまいはほとんどありません。

最後にひとつ、服用している薬の影響も挙げておきましょう。一部の薬は副作用としてくらっとくるような浮動性のめまいを引き起こすことがありますし、多量の降圧剤にも同様の危険があります。服用している薬があってめまいがある場合には担当の医師にまず相談してみるのが賢明でしょう。

ご相談のある方、まずはご予約下さい。 03-3572-100