人生100年時代ブログ

2021.03.09

狭心症について~症状・診断・治療~

狭心症のイメージ

●狭心症とは?

狭心症とは、心筋に酸素や栄養を送るための冠動脈の血流が悪くなり、一過性の痛みや不快感・圧迫感などが起こる病気です。たいていは1、2分から5分くらいです。狭心症にはいくつかのタイプがありますが、主に取り上げられるのは「労作狭心症」と「安静狭心症」です。
「労作狭心症」というのは、太い冠動脈に狭窄がある場合に起こります。運動して酸素消費量が増えたとき、心臓に十分な血液が供給できなくなり狭心症が起こるので、この場合は概ね運動をやめると痛みが治まります。一方で、「安静狭心症」の場合は夜中や明け方、もしくは大量に飲酒した数時間後に表れやすくなります。これは「冠攣縮性狭心症」とも呼ばれ、冠動脈が痙攣して収縮し、血液の流れが悪くなったときに、一時的な心筋の血液不足により発症します。
これらのタイプは、合併して発症することもあります。冠動脈に狭窄がある状態で攣縮が加わると、少しの痙攣でも血流が減少してしまいます。

●症状

狭心症の症状は基本的には胸の痛みや圧迫感ですが、放散痛といって、左肩や首、歯などが痛むこともあります。心筋梗塞でも、痛みの種類や程度は同じですが、狭心症の場合は痛みが2~5分程度と短時間で治まる一方で、心筋梗塞の場合は30分以上続きます。
他に狭心症と似た症状の病気として、肋間神経痛や胸膜炎、心膜炎などが挙げられます。これらはニトログリセリンという舌下薬を舐めることで見分けることができます。症状が治まれば狭心症ですが、心筋梗塞やその他の病気では基本的に効きません。ただ、ニトログリセリンなどの硝酸薬は血管を広げる作用があるため、頭の血管が広がって頭痛を引き起こすことがあります。

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●診断

狭心症には上述の通り様々なパターンがあるため、症状などをこと細かに伺った上で、いくつかの診断法を使い分けます。
たとえば運動中に発作が起きるなど、労作狭心症が疑われる場合は運動負荷試験を行います。運動負荷試験とは、階段の上り下りなどの日常的な軽い運動を行ってもらい、運動中やその前後における不整脈や症状の有無を確認する診断法です。
ホルター心電図検査は、手のひらサイズの小型の機械を装着することで、日常生活における心電図の変化を確認することができます。一般的な心電図は十数秒間の記録であるのに対し、ホルター心電図検査の場合は24~72時間の長時間モニターを行います。長く観察することで発作時の変化を捕えることが可能で、より正確に診断することができます。 一方で、心エコーでは超音波を用いて心臓や血管の状態などを観察する検査を行います。狭心症を含む虚血性心疾患だけでなく、弁膜症や心筋症、先天性心疾患など様々な心臓の病気も確認することができます。さらに、診断のみならず治療法や治療効果の判定などの参考にもなります。心エコーの大きなメリットとしては、X線検査などと異なり放射線を使用しないため、非侵襲的に診断を行うことができます。

●対処法・治療

狭心症の患者さんは常にニトログリセリンを携帯しましょう。胸痛が起きた際にニトログリセリンを舌下で溶かすと、約1~2分で痛みが軽減されます。ただ、ここで薬を飲み込まないように注意してください。ニトログリセリンを胃に落とすと、心臓に届く前に分解されてしまうからです。ニトログリセリンで狭心症を診断することを治療診断といいます。

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