呼吸器・アレルギー科のご紹介

呼吸器・アレルギー科のイメージ

当科では、上気道・下気道(鼻粘膜から気管支粘膜まで)を同一器官と捉えるOne airway、one diseaseとの概念のもとに、この部位でのアレルギー疾患のトータルマネジメントを目指します。

アレルギー性上気疾患であるアレルギー性鼻炎・好酸球性鼻炎などや、アレルギー性下気道・呼吸器疾患である気管支喘息を主に診させて頂きます。

そして地域医療という使命の中で、これらアレルギー疾患を、慢性・季節性を問わず、各種アレルギーガイドラインを踏まえ、それぞれの患者様に寄り添った薬物治療や、生活指導をテーラーメードで提供させて頂きます。

人生100年時代。 あなたの一生に寄り添うパートナーとなれる呼吸器内科を、私たちはめざしていきます。

呼吸器・アレルギー科にご相談いただく症状例と判明する病気の一例

咳、痰、発熱、くしゃみ、鼻水、 鼻づまり、喉の痛み、胸の痛み、 息切れ、呼吸が苦しい、 胸部の異常な陰影など インフルエンザ気管支炎肺炎睡眠時無呼吸症候群
気管支結核COPDアレルギー性鼻炎 など
口腔粘膜の痛み、味覚障害、白苔など 口腔カンジダ症 など

担当医師

江原 久夫
江原 久夫
院長
内科医
呼吸器専門医
アレルギー専門医

当クリニックの呼吸器・アレルギー科で判明する病気例概要

1.インフルエンザ

気管支炎の説明を御参照下さい【気管支炎を見る】。

2.気管支炎

急性気管支炎とは、気管支に急性の炎症が生じ、咳や痰などの呼吸器症状を引き起こす病気です。
原因としては、ウィルスや細菌などの感染症が多く、その他に大気汚染物質の吸引などがあります。
気管支は声帯から下の気道である下気道の一部です。末梢に向かうと、気管支は徐々に枝分かれを繰り返しながら肺胞に至ります。肺胞では酸素と二酸化炭素のガス交換が行われます。
ウイルスが原因の場合は、基本的に対症療法が主体になります。
インフルエンザの場合は、抗インフルエンザ薬が使用されることもあります。細菌の場合は、病歴や検査所見を参考にして抗生物質が選択されます。

3.肺炎

肺炎とは、肺実質に起こる急性感染症で、侵入門戸は主に気道で、吸入か誤嚥によって生じます。
症状としては、典型的には、咳嗽、喀痰、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状に加え、発熱、倦怠感、食欲低下などの症状も出現します。ただし、高齢者は、症状が出にくいため、注意が必要です。
診断は、胸部X線検査が基本で、浸潤影がみられます。他に、炎症反応の指標である、CRP、白血球数も参考になります。
肺炎の原因菌は、患者の状態によっても異なります。市中肺炎(一般的に外来通院中の患者)、院内肺炎(何らかの疾患があり、入院中の場合)、医療・介護関連肺炎(長期療養型病床、介護施設、介護が必要な患者、特に、高齢者、免疫抑制薬や化学療法中の患者)に分類されます。
治療の原則は、喀痰検査等にて、原因菌を同定して、原因菌に足して、感受性のある抗菌薬を投与することです。
詳細は、お問い合わせください。

4.睡眠時無呼吸症候群

この10数年ほどで知られるようになった病気のひとつに睡眠時無呼吸症候群があります。文字通り寝ている間に何度も呼吸が止まる病気で、睡眠中、1時間に平均して5回以上、それぞれ10秒以上呼吸が止まる場合にはこの病気が疑われます。 日本では2003年に山陽新幹線運転士による居眠り運転で注目されるようになりました。この時には幸い自動列車制御装置が作動して停車、犠牲者は出ませんでしたが、以降、何度か睡眠時無呼吸症候群が関与したと思われる大きな事故が起きており、この病気の怖さを教えてくれます。
本人にとってもこの病気は命を縮める可能性があります。睡眠時に呼吸が止まることで心臓や脳、血管に大きな負担がかかるため、健康な人に比べて高血圧、心不全、脳卒中、不整脈、狭心症、心筋梗塞、突然死になるリスクが2倍以上も高いのです。そのため、現在では循環器系の分野で治療、研究が進んでいます。
前兆として多く見られるのがいびきです。日中の眠気、朝方の頭痛や夜間頻尿が出ることもありますが、いびき以外には自覚症状が出にくい病気でもあり、本人には分かりにくい病気のひとつ。周囲にいびきがひどい人がいる場合には呼吸が止まっていないか、注意を払い、医師の診断を受けるように勧めてみてください。
睡眠時無呼吸症候群というと、いびき+肥満の人を想像するかもしれませんが、それだけと思うのは勘違い。日本を含め、東アジアの諸民族は顎が小さく、もともと気道が狭い人が多いと言われており、肥満でなくても横になった時に気道が閉塞、いびきをかきやすいのだとか。肥満でなくてもいびきのひどい人には危険があるのです。
ただ、この間で診断、治療は進化しており、適切な治療を受けられれば状態は大きく改善します。軽症の場合には横向きに寝る、禁酒、睡眠薬の禁止、鼻疾患の治療、減量などといった生活習慣の改善だけでほぼ正常にまで改善することもあります。
それ以外では夜間、口腔内にマウスピースを装着するマウスピース療法、夜間、専用のマスクをして気道に圧力をかける持続陽圧呼吸(CPAP)療法が一般的です。

5.気管支結核

結核といえば肺結核が一般的ですが、結核菌は肺以外の場所に病変を起こすこともあり、気管支結核はそのうちの1つです。代表的な症状として咳や痰、発熱などがありますが、初期症状が軽い上、感染しても発症しないケースも多いため、結核に感染していると気付かぬうちに感染を拡大させてしまう危険があります。
症状から結核と断定できるような、特徴的な症状はありませんが、2週間以上咳が続く場合には結核の疑いがあります。

6.COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDとは、chronic obstructive pulmonary diseaseの略称で慢性閉塞性肺疾患とも呼ばれており、呼吸がしづらくなる病気です。最大の原因は喫煙で、喫煙者の発症率は15~20%にものぼります。
COPDでは、咳や痰、息切れなど、喘息とよく似た症状が日常的に表れますが、労作時呼吸困難の有無により判別が可能です。喘息の場合、発作でない限り労作時呼吸困難は生じないため、階段の昇り降りなど、軽い運動をした際に呼吸がしづらいようであれば、COPDを疑う必要があります。

7.アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは、アレルゲン(アレルギーの原因物質)によって引き起こされる鼻炎の総称です。アレルギーは、花粉をはじめとする季節性アレルギー、ハウスダストや犬、猫など、通年性アレルギーの2つに分けられますが、どちらもベースとなる考え方は同じで、以下の2点がポイントとなります。
①アレルギー体質(血液中のIgE抗体が多く、アレルギー症状を引き起こしやすい)
②臓器過敏性(生理的な機能が弱く過敏性が高いとアレルギー症状が現れやすい)
なお、アレルギー症状は部位を問わず現れるため、アレルギー性の膀胱炎などもあります。

8.口腔カンジダ症

口腔カンジダ症とは、カンジダ・アルビカンスと呼ばれる真菌(カビの一種)によって発症する感染症で、いわゆる口腔内にカビが生えた状態です。健康な人が発症するケースは稀で、がんや糖尿病などの基礎疾患、ステロイド薬の服用、加齢により免疫力の落ちている人ほど発症しやすい特徴があります。乳幼児の口腔内にできる鵞口瘡(がこうそう)も口腔カンジダ症の一種です。
口腔カンジダ症は、喘息吸入薬の副作用としても知られていますが、こまめにうがいをして口腔内を清潔に保つことで予防できます。