人生100年時代ブログ

2021.01.19

高血圧症について~検査・症状・治療~

体がだるい、重いのイメージ

血圧とは

血圧とは、心臓から拍出された血液が動脈に伝わった時に、動脈にかかる圧力のことを指します。血圧計などに示される「上」と「下」は、それぞれ最高血圧と最低血圧を表しています。最高血圧(収縮期血圧)は、心臓が1番収縮したときの強い圧力がかかっている状態の値であり、最低血圧(拡張期血圧)は心臓が拡張し大動脈弁が閉じて、血液を送り出さなくなったときの血圧です。
日本高血圧学会によれば、最高血圧が140mmHg以上の場合に高血圧とされています。しかし、世界的にはこの値は高いとされており、アメリカなどの先進国では120mmHg以上を高血圧と規定しているとのことです。
日本人の高血圧患者は、現在約4000万人以上と推定され、糖尿病患者(予備軍含む)の約2000万人の倍となっています。しかし、こちらは140mmHg以上を基準とした数値のため、120mmHgを目安とした場合はさらに多くの高血圧患者が潜んでいると考えていいでしょう。

血圧の検査について

血圧は基本的に朝方(6~7時)に高く、昼から夕方にかけて下がります。目が覚めると交感神経が働き、心臓の動きが活発になるためです。一方で、睡眠中は副交感神経が働き、呼吸や心臓の動きがゆっくりになります。もし、夜中の方が朝以上に血圧が高くなっている場合は、腎不全などの恐れがあります。また、室温や運動、精神状態によっても血圧は変動するため、一度きりの測定で判断してしまうのは早計といえます。
そのため、血圧を測る際は朝起きてすぐ、布団の中と寝る前の「1日2回」を「継続的に」測ることをお勧めします。診療室では毎日測ることが難しいうえ、白衣高血圧(診療室や医師などへの緊張による血圧の上昇)などの懸念がありますので、自宅での計測が最善です。

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高血圧が引き起こす症状

血圧が高いと動脈硬化が進みやすくなり、心臓のポンプ機能の低下によって心不全等の症状を引き起こします。高血圧がベースとなっている心不全患者は全体の約75%とも言われています。そのほかにも狭心症心筋梗塞などにも気をつけなければなりません。
また、高血圧には認知症のリスクもあります。認知症といえばまず「アルツハイマー型認知症」が挙げられますが、その次に(とりわけ若年性の認知症において)多いとされているのが、「脳血管性認知症」です。前者は脳細胞の変性や脳の萎縮が原因であるのに対し、後者は動脈硬化によって脳梗塞や脳出血などの症状を引き起こし、脳の組織の一部の破壊や働きを低下させることが原因となります。

高血圧症の治療

高血圧は上記のような様々な病気の原因となっているため、常に高血圧に対する予防を心掛けることが重要になります。
血圧を下げるにあたって、まずは食事療法や運動療法による生活習慣の見直しを行います。とりわけ、世界的に見ても日本人は塩分を取りすぎているため、減塩を心がけるべきです。醤油やソースなど塩分の強い調味料を抑えるのはもちろんのこと、カリウム(野菜・海藻・豆類)やマグネシウム(海藻・魚介類・豆類)など、余計な塩分を排出する効果がある栄養素を積極的に取りましょう。
そのほかには、体重を減らすことも減圧につながります。体重が増えれば血液量も増加し、血液を循環させる心臓や血管にも負担がかかってしまうからです。お勧めとしては動的運動かつ有酸素運動である歩行・ランニング・水泳などが挙げられます。
これらを行ったうえで血圧が十分に下がらなかった場合には、降圧薬など、以下のような薬剤での治療を個々の症例に合わせて行います。
・ACE阻害薬、ARB  :高血圧の原因となるアンジオテンシンを抑える
・β遮断薬      :脈を抑える
・カルシウム拮抗薬  :血管を広げて血圧を下げる
・アルドステロン拮抗薬:カリウムイオンの排泄を抑える
・利尿薬       :体の中の水分量を減らして血圧を下げる

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